AMU JOURNAL

はたらく人の声

ミニトマトの美味しさに我ながら感動というか、良い物が作れたなと驚いております。

2022.10.27

書いた人 ― 雪野 瞭治
はたらき先 ― 海士いわがき生産

今週の業務

今週の業務はこれまでと同様で、岩牡蠣の稚貝がついたお皿を選別してロープに通したり、ある程度カゴの中で大きく育った牡蠣をロープに固定し直して再び海に沈めに行ったりと基本的な業務が主でした。

少し特殊な業務も行いました。 岩牡蠣を吊るすための海上に巡らされたロープ(本線と呼んでいます)があるのですが、少し前の台風の影響で壊れた箇所があるのですが、そこの修理作業も行いました。 この作業では、ちぎれた箇所からロープを牽引したり、アンカーとなる箇所にサンドバックを沈めたりと色々な業務の組み合わせで成り立っています。 重量物を扱う仕事なので非常に危険な仕事でもあるのですが、大敷の現場で少しでも危なそうな事をすると注意されたことが活きた現場でもありました。

こうした自然災害に伴う復旧というのも、当たり前ではありますが一次産業の避けられない仕事でもあります。自然の力の強大さをまじまじと見せつけられつつも、現場を維持し続けてきている方々に改めて畏敬の念を抱きます。

一番驚いたこと(仕事と暮らし)

いきなり余談になってしまいますが、たまに複業のメンバーで集まった時に、みんなで最近何に驚いたっけ…と案外、思い返す時間が長く、パッと出てこない自分に驚いたりしましたね。

自慢みたいですが、ハウスで育てているミニトマトの美味しさに我ながら感動というか、良い物が作れたなと驚いております。何より、友達に食べてみなって渡して食べたその人の顔がびっくりするのが嬉しいですね。

仕事面では、大量の岩牡蠣を手で選別したりしていると、手で持つだけで「あれ、この重量感だと死んでいる?」と感じる時がたまにあります。 それが実際に死んでいる牡蠣だったりした時に、小慣れた現場の人というか職人っぽくてかっこいいですよね。笑

最近どうですか(暮らし)

シンプルに冬が近づいてきたと感じます。

畑の話ばかりになってしまいますが、自宅では冬野菜に向けて、白菜やほうれん草などを育てております。 白菜なんかを見ると、しっかりと葉が巻いてきてThe 白菜みたいな形になってきているのですが、そういう作物の変化を見るとより一層、季節を感じずにはいられません。

作物を育てる経験を経て、本当の意味で季節と共に生きる感覚というのが味わえているような気がしていて、そんな感覚がすごく自然で良いなと思うようになってきました。

実は私は現地のお年寄りの方との雑談が苦手で、仕事や子育て以外のことでお話できるような事があまり思いつかず苦戦していました。今では、この畑トークだと延々と真剣に語り合えるし、何より有益な情報が手に入るのでものすごく勉強にもなったりと、今では逆に話したくてウズウズする日々を過ごしています。

この記事のはたらき先

海士いわがき生産 について

書いた人

雪野 瞭治

兵庫県出身。海士町複業協同組合のAMU WORKER第1号。技術と科学の視点から、興味の赴くままに挑戦してます。

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