AMU JOURNAL

はたらく人の声

私がAMU WORKERになった理由〜空閑編〜

2022.4.2

書いた人 ― 空閑 みなみ

2022年4月からAMU WORKERになりました。空閑(クガ)みなみです。

今回は、自己紹介と海士町複業協同組合に出会った経緯を書いていこうと思います。

自己紹介

生まれは北海道です(厳密には熊本県ですが長くなるので割愛)。その後、埼玉県・茨城県・兵庫県・福岡県へと移住し、就職で海士町へやってきました。好きな食べ物は、高野豆腐です。

学生時代は、表象文化学という、芸術作品を批評する学門で、主に映画について勉強していました。この学問に足を入れたのは、小学生のころからダンスをしていたこともあり、動く芸術が好きだったからです。

ツイッター戦略

私が海士町を知るきっかけとなったのはツイッターでした。ちょうど就職活動をしていたときに、海士町でオープンしたばかりのEntôというホテルの投稿をみて、海士町を知りました。

その後、芋づる式に海士町複業協同組合へとたどり着き、職員が各自使用しているツイッターの投稿を読んでいるうちに、複業組合で働きたいと思うようになりました。

もともと、映像作品をつくる仕事がしたいと考えていたのですが、複業組合にも映像に興味がある人がいることを知り、自分たちで創りたいものがあれば気ままにつくればよいと考えるようになりました。

そして何より、「離島」で「マルチワーカー」という自分の周囲では誰も考えてなさそうな働き方に興味が湧き、飛び込んでみようと決意しました。すこぶる天邪鬼なのです。

ちなみに、SNS戦略的なものを当時の複業組合は画策していたらしく、まんまとそれにハマったのが私でした。ちょろいな。ツイッター経由2号、おまちしております。

離島への移住

マルチワーカーになることに加えて、離島へと移住する必要があるこの就職を選択した大きな理由があります。それは、人間関係が密な地域で暮らしてみたかったからです。

この動機には、転勤族であることが影響しています。いつまで過ごすかわからない地域で、対人関係や、居住地域の問題について、私自身、冷めた目で眺めてしまっていることに気が付き、これからはもっと人間と近づきたいなと考えていました。「人間と」なんて言えば、あたかも私が人間ではないかのような表現ですが、実際、周囲の人たちから常に微妙な距離感を感じていたが故に、自分のことを宇宙人だと考えることは容易でした。

脱線しますが、最近読んだ村田沙耶香さん著の『地球人間』においても、主人公が自分を宇宙人だと捉えて生活を送っている描写がありました。人間が自分を別の生命体だと暗示をかけて生きることは、精神を保つ方法の1つだと考えることが想定できますし、こうした生き様について大変興味があります。この話題に関連する文献があれば、ぜひ教えてください。

さて、このような感じで海士町へ来ました(笑)。

最後に

最後に、おすすめの映画を紹介して締めの言葉としたいと思います。 ウェス・アンダーソン監督の『犬ヶ島』がおすすめです。少年が飼い犬を探しに行くというシンプルな物語ですが、人形アニメーションなので、作業量を想像しただけで泣ける、かつ、独特なスタイルには目を見張るものがあります。個人的に、猫派だった意思が犬派へ揺いだ、そんな作品です。

書いた人

空閑 みなみ

1道5県出身。大学で映画学を専攻した後、新卒で組合へ。最近は、"編むこと"に縁があるようです。

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