はたらき先

海士町観光協会

島の経済と幸せに貢献する観光のあり方

その他の生活関連サービス業

古来より流刑の島とされてきた隠岐諸島の中でもこの中ノ島(海士町)は、承久の乱に敗れ、御配流となった後鳥羽上皇をはじめ多くの人々を受け入れてきたという歴史を持っています。そうした文化的背景から培われた島民の思いやりやおもてなしの精神(ホスピタリティー)は、海士町の素晴らしい地域性のひとつとして、この現代まで引き継がれてきました。

しかし、この海士町における産業としての観光はまだまだ発展途上にあります。観光の取り組みに対する内外の認知度もようやく高まり始めたばかりなので、取り組むべき課題も多く存在しています。

海士町観光協会は、「島を繁盛させる」というキーワードをスローガンに掲げ、「お客様を知る・商品を知る・窓口の充実」の社訓の下、観光現場の最前線で「島を繁盛させる」べく、日々多岐にわたる業務へと取り組んでいます。

海士町観光協会で働く窓口スタッフの小西さんにお話をお伺いしました。

どんな職場ですか?

一言で表すと海士町の玄関口です。

日本家屋の玄関とは端的に言えば、内と外が重なる境界線だと私は考えています。ここ海士町観光協会は島の外からお越しになられるお客様と、島内の観光事業者や地域の方が重なり合う境界線となる職場です。まるで玄関のように、内と外がスムーズに交わることができるように境界線でお手伝いをすることこそが私たちの仕事です。

来島されるお客様に対しては、来島前の各種予約手配、ご来島の手引き、来島後のケア、お見送りやお帰りになられた後のご対応などの様々なサービスを、海士町で引き継がれてきたホスピタリティーをもってご提供しております。

また、島内の会員さんに対しては、予約手配による送客やお客様の声のフィードバック、各種ガイドラインの作成などを通じて、観光のマネージャーの様なサービスをしております。

会社として大事にしていることは?

島を経済の面でも幸福度の面でも豊かにすることです。それを実現させるために海士町観光協会では2つのスローガンを掲げています。

1つは「島を繁盛させる」です。これは当協会が作成した『海士町観光基本計画』のタイトルとしても掲げられているものです。私たち観光協会の職員は、観光産業を通じてこの島に賑わいをもたらし、経済の発展と、関係人口とのつながり、そして古くから醸成されてきた文化や風土の盛り上がりを支えることを第一のミッションにしています。

もう1つは「お客様を知る・商品を知る・窓口の充実」という社訓です。ご来島されるお客様のことを知れば、お客様にはより良い観光体験がご提案でき、会員さんにはお客様のニーズをお伝えできます。自分たちの扱う観光商品を知れば、その活かし方や新しいサービスのアイデア、改善点などを見つけられます。窓口の機能が充実すれば、お客様や会員さんにとって便利で利用しやすい窓口になります。この社訓は、常にアンテナを張り知的探求心を持ち続けることと、常に最善の形を模索し変化と挑戦を続けることという、海士町観光協会の行動理念を分かりやすく示しています。

職場の面白いところは?

ずばり人の面白さです。

職業柄、内外の多くの方と対話をする機会があります。観光のお客様だけでなく、海士町出身者やIターンの方など様々な人と接することで得られるインプットとアウトプットの連続は、コミュニケーションの面白さと難しさを同時に感じることのできるこの職場の大きな魅力の一つです。

また、海士町観光協会自体もIターン者が多く、また採用の際は経歴不問なので、様々なバックグラウンドを持ったスタッフが集まっています。そのほとんどが観光業の初心者なので、決して観光の専門集団というわけではありませんが、それぞれが自身の個性と持ち味を存分に生かした仕事のできる自由な社風とのびのびとした環境が育まれています。日々のちょっとした雑談の中でも、スタッフの意外な経歴や特技が明かされるような場面も多く、身近な人から刺激を受けることの多い職場です。

大変なところは?

島の観光産業を取り巻く理想と現状のギャップにあると思います。

海士町の観光産業は島を盛り上げるためには必要不可欠ですが、島を維持する為には必ずしも必要ではありません。事実、全産業の売上高の中で観光産業が占める割合は決して大きくはありません。観光産業の重要性についての認知が進み、マーケティングなどを用いて科学的かつ戦略的なアプローチがなされてきたのはごく近年の話になります。

2021年にEntô(旧マリンポートホテル海士)がリニューアルオープンし、ようやく内外の話題性も高まってきたばかりですが、まだまだ内側に向けても外側に向けても解決すべき課題や埋めていかなければならないギャップは山積しています。

海士町観光協会はその立ち位置が故に、中立な視点と繊細なバランス感覚を失ってはいけないというプレッシャーに耐えて、仕事に取り組む必要があります。そして、時には大きな目的のために誤解を恐れず、本当に必要な取り組みを推し進める芯の強さも併せて求められます。

この仕事のどんなところが好きですか?

私は、海士町とこの観光協会の立ち止まらない姿勢が好きです。

今日より明日を、明日より明後日をより良くしていきたい、その気持ちで常に未来へ向かって挑戦を続ける姿勢と、取り組みを振り返っても、決してそれを成功事例として飾り付け過去のトロフィーにすることはせずに、それは未来をより良くするための挑戦事例の一過程だとして胸に刻む。前を向いて日々の仕事へと取り組むことができるこの仕事の環境が何よりも好ましく思っています。

立ち止まらず歩み続ける事にやりがいを感じられる方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちと観光現場の最前線でご一緒して頂きたいと願います。

Information

一般社団法人 海士町観光協会