AMU JOURNAL

はたらく人の声

森林組合で働き始めてから、2週間が経ちました。

2022.3.20

書いた人 ― 山郷 志乃美
はたらき先 ― 隠岐島前森林組合

※この記事は2月中に書いたものです。

今週どうですか?(主に業務)

森林組合で働き始めてから、2週間が経ちました。

森林組合では班ごとに別れて仕事をしているのですが、私はなっちゃんと同じ班で間伐作業に携わっています。

具体的にどんなことをしているのかについては、なっちゃんが記事に書いてくれているのでぜひ見ていただいて、ここでは働く中で私が感じたこと・思ったことを書いていこうと思います。

山の中で働く感覚

山の地面は、傾斜があり凹凸があり木や石や葉で覆い尽くされていて歩きづらく、山での仕事は歩くだけでもとても大変なんですが、緑の木々と木や葉の匂いや音に包まれていると、清々しい気持ちになります。また、林業は人間の寿命よりも長く生きる木々を相手にしているからか、仕事の中にもゆったりとした時間が流れ、なにか雄大なものに包まれているような感じがします。

以前、定置網漁で働いたこともあるのですが、同じ自然の中で働くといっても、一瞬一瞬とめどなく変化する波と魚が在る海と、長い年月をかけてどしっと生えている木がある山で働くのでは、こんなにも感じられるものが違うのだなとしみじみと思いました。

(ちなみに、海での仕事は、アドレナリンがドパドパ出てきて「やるぞー!」という感覚でした。)

ワーク・ライフ・バランスがとりやすい職場環境

土曜日と祝日が、「聖月曜日」(産業革命前の伝統「職人が好きなときに月曜日を休みにできる」/LIFE SHIFT p.307)のように仕事をするか・しないかを選べる日で、仕事をしてもいいししなくてもいいという日があることは精神衛生上良いな〜!と感じています。今のところ、そういう日はすべて休んでいるということもあって、今までよりも暮らしのことにエネルギーを向けられるようになってきました。

勤務先を決める前に森林組合の方に週3日勤務の希望をお伝えした際にも、とても柔軟に対応してくださって、ワーク・ライフ・バランスがとりやすい柔軟な職場環境だなと感じています。

アットホームな森林組合

以前、ポスターみたいないい写真が撮れたんですよ!とお見せしたら、翌日ぐらいにその写真がポスターになって森林組合の玄関に貼られてた、ということがありました(笑)

とてもWelcomeしてもらっている感じがして、嬉しい気持ちになりました。

今週驚いたことはなんですか?(暮らしと業務)

林業はハイテク!

仕事で使われている重機にエアコンが付いていることに驚きました!それに、丸太を重機で引っ張るためにつけたロープを丸太から外すのが難しい時があるのですが、最新の重機は自動でロープを外す機能が付いているんだそうです。

林業はハイテクというのもあって、出来ないことももちろんあるけど、私でも出来ることが多い仕事だなと感じます。

海士町複業協同組合が注目されている!

あと、この前、島根県林業職員の方が現場に来られていたのですが、その方が複業組合のことや、こうやって私達が週報を書いていることを知ってくださっていました!驚いたと同時に、複業組合が注目してもらっているんだという実感があり、頑張りたいなと思いました。

最近どうですか?(主に暮らし)

畑、初めます

半自給が出来るようになりたいな〜と思ってお隣さんに話したところ、場所をお借りして畑を始められることとなりました!先日、シェアハウスメイトのなっちゃんとはまちゃんとで草むしりして、お隣さんのご協力もあって土おこしが終わりました。これからが楽しみです!

日常での旅行

先日、グランドゴルフ後に、お隣さんが島をぐるっと車で案内してくれました。教えてもらわなかったら絶対に分からない海水浴場や、小さな島々や岩々にも名前がついていること、命がけで登る灯台への道と、秘密のキャンプ場へ続く獣道の入り口、などなどを教えてもらって、いつもの日常がときめきで満ちて、とても新鮮に感じられました。これからの島ぐらしが、とてもわくわくしてきました。

2年目は、島ぐらしも楽しんでいきたいと思います!

この記事のはたらき先

隠岐島前森林組合 について

書いた人

山郷 志乃美

埼玉県出身。初めての釣りに感動し、漁師を目指し海士町へ。魚を起点に、漁師・漁協・森林組合・福祉施設などで勤務。

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