AMU JOURNAL

はたらく人の声

最近、焦らなくていいと思えるようになりました。

2023.3.31

書いた人 ― 藤原 夏実
はたらき先 ― Entô

藤原さんがAMU WORKERとして働き始めて2年が経ちました。
今回はこれまでの振り返りと称してお話を伺いました。

ー「私がAMU WORKERになった理由〜藤原編〜」でも触れられていましたが、海士町にくることになった経緯を教えてください。

大学卒業後、東京でSE(システムエンジニア)をしていました。働き始めて、1つの会社で働き続けるという今の日本でオーソドックスな働き方に違和感を感じていました。自分の好奇心旺盛な性格とは合わなかったからだと思います。SEとして働きながら、転職活動を始めました。元々興味があったホテル業界から内定をもらっていましたが、本当にこれで良いのかな、と悩む日々でした。そんな時、AMU WORKの「複業」という働き方を知り、これだ!と。運命だと思いました。また、正社員で無期雇用という点も決め手となりました。

ーAMU WORKだったらホテル業も、その他の仕事にも挑戦できますね。好奇心旺盛な藤原さんと相性が良さそうです。実際に働いてみてどうですか?

AMU WORKERになって2年が経ちました。それぞれの現場で感動する景色と出会えるところが魅力に感じます。最近だと、隠岐島前森林組合で働いた時に自分で木を切り倒した瞬間ですかね。あと、商店で挨拶ができる人が増えて嬉しいです。東京で生まれ育ったこともあって、人とのつながりを求めていました。AMU WORKERは働く場所の数だけ、関わる人が増えていきます。

ーAMU WORKERとして働いて、ネガティブな感情や葛藤はありましたか?

3ヶ月働き、一通りの作業が大体できるようになった頃に職場が移動になることは心苦しかったです。でも、一緒に働いた方々の「藤原さんがいてくれて本当に助かった。」という言葉で気持ちを切り替えることができました。3ヶ月しかいないけど、そう思ってもらえているならまずは良いかなと。少し話が逸れるけど、海士町の人に「AMU WORKが何をしているか分からない。」と言われることが多いので、AMU WORKという働き方や、受け入れ先の職場の魅力を町内に向けて発信したいです。海士町出身の人も働きたい!と思えるようなところにしたい。海士町の若い子たちって島から出て行ってしまう人が多いイメージですが、残る人がもう少し増えても良いのかなと思います。

ー6つの職場を経験した今、変化はありますか?

最近、変化を感じることがありました。
2月のAMU WORKの研修で、今の自分の働きに点数をつけるワークをしました。私は今まで、任された仕事と自分が挑戦したいことが実現できて100点だと考えていました。全部できていないのがもどかしくて…。完璧主義なのだと思います。この考え方の元、ワークでは○○点をつけたのですが、他のAMU WORKERたちは120点や150点と満点越えのメンバーもいて(笑)しかも、最近調子が良くて、運気が上がっているからという理由で30点加点したそうです。面白くないですか。こんな感じで良いのかと、肩の荷が降りました。今では、任されたことをこなせたらひとまず100点だと思うようにしています。でも、頭では100点だ!と思っていても、本当の意味でそう思えるには時間がかかりそうですが。

ー分かります。私も藤原さんと似ているところがあるかもしれません。ただ、どの職場でも挑戦してみたいことが湧いてくること自体、凄いと感じました。

湧いてきますね。でも、湧くだけ湧いて実行しないことがほとんどです。1番実行に近づいたのは、Entôで働いていた際、もっと船渡来流亭と島じゃ常識商店と連携したいと考え、社内イベントの企画を行なった時です。でも、タイミングが合わなくて流れてしまいました。他にも、隠岐島前森林組合で働いている時は、木の香水を作りたいと思っていましたが、思うだけで終わってしまいました。

ーどうしてですかね。想像している時が1番楽しくて、実行して終わってしまうのが寂しいとか。

確かに。いや、それはありますね。少なからずある。

藤原さんのインタビュー記事で「複業という働き方は自分の好き、得意、苦手が分かることも魅力の1つ」と書かれていたのが印象的です。実際に働いてみて、好き、得意、苦手は見えてきましたか?

どの職場でも、言われたことをその通りにこなすのは得意だと感じました。どんな内容の業務でも楽しんで取り組めることと関係しているかもしれません。ただ、最近思うことがあって。1月からEntôのダイニングで働いていて、他のスタッフはどんどん自分の意見を言うのに、私は言われたことしかできなくて焦っています。指示を受けなくても一通りできる状態になってから意見を出したらいいかな、と思うけど、それじゃ遅いのかな、とも思ってしまいます。

ーこのことを誰かに話していますか?

この話は誰にもしていません。話したら楽になるタイプだけど、中々相談できない。頼りたいけど頼れないみたいな。自分のために時間を割いてもらうことが申し訳ないと思ってしまいます。他にもあって。他のスタッフと比べてテキパキ、素早く動けないことに焦っています。働いている歴が違うからスピードに差が出ることは当たり前かもしれないですが、せっかく働いているから戦力になりたいという気持ちが強いです。

ーそうですか。では、これは最近できるようになってきたということはありますか?

あ、あるかも。Entôのダイニングで朝食用の卵焼きを作っていて、最初は時間もかかるし、見た目も微妙だったけど、最近うまくなってきたと感じます。ちょっと嬉しいです。Entôのダイニングにある卵焼き機って大きいし、重いし、とにかく苦戦していたのですが、慣れてきました。

ーできなかったことができるようになるって嬉しいですね。そこまで焦らなくてもいいのかなと思いました。

一緒に働いているスタッフにも褒められて嬉しいです。自分の中で、今日の卵焼き調子いいな、と思った時に褒めてもらえます。ちゃんと見てくれているなって。このこともあって、最近、焦らなくていいと思えるようになってきたことも確かです。

ー今後、挑戦してみたいことがあれば教えてください。

いつか自分の店を持つという夢があります。今のところカフェがいいです。カフェという場を通して、自分とお客さん、お客さん同士が関わることができる空間を作りたいです。私自身、「居心地」を大事にしているからこそ、家よりもここにいたいと思ってもらえるような居心地の良い店を目指したいですね。海士町でいう、喫茶MGみたいな場所かな。それで、店を持つという夢を叶える前に、料理やお菓子の勉強を兼ねて海外留学を考えています。毎月貯金を頑張っていて、順調に貯まれば1年後に留学できる予定です。でも、いざ留学となった時に海士町の人と離れるのが寂しくなってきちゃって。留学が終わったら、また海士町に戻ってくるかもしれないです。

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Entô について

書いた人

藤原 夏実

東京都出身。幅広く学びたい気持ちが強かったため、大学では現代社会学という学科で社会学とメディアについて学んでいました。

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