AMU JOURNAL

はたらく人の声

良いことも辛かったことも総じて、今の現場を離れることにさみしさがあります。

2021.7.16

書いた人 ― 藤原 夏実
はたらき先 ― CAS凍結センター

最初の事業所を終えて

太田 3ヶ月間お疲れ様でした。率直な感想をお願いします。

藤原 感想は、初めての作業で慣れないことばかりだったので辛いなって思うこともありました。ただ、6月に入ってからは作業に慣れてきたっていうのと、それに、牡蠣やイカの加工をする工程を見たことはなかったので、最終的にいろんな経験ができて楽しく働けたなって思います。


太田 そうなんだ。辛いなって言うのは具体的に、どんなことがありましたか?

藤原 辛かったのは、自分自身がうまく作業ができないというか、周りの熟練の人たちとのスピードと比べてしまって焦っちゃったりとか、そこで辛かったです。

太田 それが5月いっぱい。何か吹っ切れる、というか辛い気持ちが落ち着いたきっかけはありましたか?

藤原 えっと、5月末までは1日の中で何種類かの色んな作業をしてたんですけど、6月に入ってからは午前中はイカの下処理をして、午後は白イカの5本詰めをするのとしゃきしゃき漬けを計って袋に入れるみたいな、同じ作業が毎日続くようになって、なんですかね…自信がつきました。

太田 自分自身でできてる実感が得られるのは嬉しいね。

藤原 そうですね。それにCASで少人数の飲み会があった時に職場の人たちから「慣れてきた頃なのに、6月で終わりなんだ。」って言ってもらって、自分が思ってるだけじゃなくて、周りの人からもそう思ってもらえてたんだなって知れて、嬉しかったです。

太田 しかも、改まった場じゃなくて、飲み会で言ってもらえるのが一番グッとくる。

藤原 はい。飲み会は大事です。(笑)

太田 痛く共感します(笑)

職場と暮らしの交わるところ

太田 CASで働いてて身についたことはありますか?

藤原 イカの下処理が自分でもできるというか、活かせてます。

……イカだけに、みたいな。(笑)

太田 そうなんですね。

藤原 この前は、自分で釣ったイカをスムーズに捌きました。

太田 素敵です。

藤原 仕事で出来るようになった事が、家でも使えて気持ちいいですね。

太田 めっちゃわかる。僕はCASにアジフライマシーンが導入される前の当時、ひたすらアジを包丁で捌くことしてたんですよ。一生分のアジを捌いたと言っても過言ではなかったけれど、そのおかげ(?)でアジを捌く技術は身体で覚えることができました。

藤原 それで太田さんアジ捌くの得意なんだ。

太田 そう。家でやれると嬉しいよね。好きだからできるようになることと、できるから好きになっていくことがあるな、と思います。

藤原 はい。あとは飲み会の時に「働き始めた頃はどうなることかと思っていたけど、今は頑張りが見える」って言ってもらえたこともすごく嬉しくって、あと、戦力になるって褒めてもらえたりとか。CASの人たちからの言葉が嬉しかったので、勤務最終日はさみしさもありました。

太田 さみしいっていう感情が芽生えるのはすごいことだ。

藤原 良いことも辛かったことも総じて、今の現場を離れることにさみしさがあります。

太田 もしかすると、そういう気持ちや関係性の積み重ねが、組合員と組合員を繋げるところへたどり着くのかな。例えばで、かつ極端だけれど、CASの商品を次の職場で関われると嬉しい気持ちがあるよね。

藤原 はい。なのでこれからもさみしい感情を大切に、そういう積み重ねをしていきたいです。(笑)

太田 素敵です。

なっちゃんセレクション

太田 では、そんなCASの商品で、なっちゃんが好きな商品は何ですか?

藤原 まず、全部好きです。全部好きですけど、特にイカめしです。私元々イカめしが好きだったんですけど、CASのいかめしは本当に美味しい。味が染みてるし。


太田 あーすごくわかります。あれは美味しいよね。

藤原 あとこないだアジフライを食べたんですけど、ふんわりしてて、美味しくて、自分がこれ作ってたんだなって感動しました。

太田 商品への愛はそうやって生まれていくんだね。

藤原 あとは寒シマメ肝醤油漬けも好きかも。

太田 うんうん。では最後に。次にまたCASで働くことなったらどんなことがやりたいですか?

藤原 寒シマメ肝醤油漬けはかなり鍛えられたので、また貢献できたらなって思います。

太田 もはや強みになりつつあるのか…すごい。(笑)

藤原 はい(笑)あとは、岩牡蠣を剥く作業とか、今期はやっていないのでできればやってみたい作業のひとつです。

太田 そしたらその作業を覚える前に、岩牡蠣の生産現場に行くのも良いのかもしれない。

藤原 やりたいことがどんどん増えていきます。

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CAS凍結センター について

書いた人

藤原 夏実

東京都出身。幅広く学びたい気持ちが強かったため、大学では現代社会学という学科で社会学とメディアについて学んでいました。

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