AMU JOURNAL

はたらく人の声

農業に対する知識、情報量、分析力が凄くて、驚きました。

2022.10.23

書いた人 ― 青木 美伽
はたらき先 ― CAS凍結センター

今週の業務(仕事)

CAS凍結センターで、工場(水産加工場)での仕事をはじめて1か月が経ちました。少しずつ仕事の内容も覚えてきたのですが、まだまだ知らないこと、わからないことばかりです。

加工場でのお仕事は本当に多彩です。同じ寒シマメでも、上身部分を使った肝醤油漬け、耳の部分を使ったシャキシャキ漬け、ゲソの部分を使ったゲソから揚げなどがあり、一日の中でもいろいろな商品の加工に携わらせていただいています。一つ一つの作業に入る前に、これから自分が携わる作業は何の商品なのか、何のための作業なのか、商品が出来上がっていく流れの中のどの部分になるのかを確実にすることと、なるべく早く一つの商品の下処理から真空パック詰めまでの流れを理解することを意識しています。

また、この職場では、男性用の休憩室と女性用の休憩室があり、休憩時間は主に同じ職場の女性の方とお話しする機会があります。最初は年代の違うベテランの方々と、休憩時間やお昼を共に過ごすということに少し緊張したのですが、どんなに些細なことであっても、自分が感じた驚きや感動を、言葉にして話すことを心がけています。「職場の方との繋がりを持ち、海士町を知る」ということが自分のテーマでもあるので、ただ教えてもらったことだけをする労働者にならないために、そういう小さな積み重ねを大切にしたいです。

*島風便:https://www.shimakazelife.com/ic/cat-005

一番驚いたこと(仕事と暮らし)

仕事

今月初めて見た加工商品はイカの白子を使った酢味噌和え商品。また、サザエを使ったたサザエご飯、岩ガキの入ったグラタン、寒シマメだけでなく、春シマメも取り扱うこともありました。

1か月経ちますが、初めて目にする商品があり、また一つのイカを無駄にすることなく、全ての部位を惜しみなく使われているということ、知れば知るほど驚きます。

暮らし

複業協同組合の定例会で、お昼ご飯を食べに行った際、雪野さんとお話しする機会がありました。雪野さんは農業(野菜作り)を始めて、まだ間もないのですが、農業に対する知識、情報量、分析力が凄くて、驚きました。7年ほど農業をしていた私自身、恥ずかしくなるくらい…。

次から次へと出てくる情報やその知識の多さ、物事を論理的に組み立てて考えたり話すということの説得力の強さに、衝撃を受けました。どちらかというと、論理的な部分が苦手な私は、野菜作りに関しても、感覚的なところが多かったり、言葉で説明のつかないことが多かったです。なので、雪野さんのような取り組み方はとても新鮮でその質の高さに、正直に驚きました。またお話できる機会があれば、嬉しく思います。

*おすすめ:雪野さんの畑の記事

最近どうですか?(暮らし)

仕事場の休憩時間に、色々教えていただいたことが自分の暮らしにつながってきているということを感じます。

先日、職場の安部さんから、「ヨコワ」を頂きました。ヨコワの捌き方をその場で見せていただき、教えていただきました。必死で動画を撮り、家に帰ってからその動画を見ながら、自分でお刺身にしてみました。皮を剥ぐのがとにかく難しかったです。安部さんの捌く姿を見ていると、簡単そうに見えるのに、自分でやってみると、全然うまくできず、綺麗なお刺身にならなかったのですが、これから少しずつ上手に裁けるようになりたいと思いました。なんといっても島の人は捌けるのが当たり前なので、ビックリします!

また、私が持っていくお弁当のおかずが乏しいのを見て、ジェンさんという方が、私の分のおかずを作って持ってきて下さったり、パンやお菓子作りの得意な月坂さんが、手作りのパンを作ってきてくださったり、海士町に住む方々の温かい心に感動します。

サザエの美味しい食べ方や、イカの切り身を使った調理法など、教えてもらったおかずが私の生活の食卓に並ぶようになりました。少しずつ、少しずつ、職場の方との繋がりを通じて、海士町が好きになっていくのを感じます。そして、そんな海士町に住む方々のために私が複業組合の職員として出来ることはなんだろうかと、漠然とした大きな枠組みでしかまだないけれど、そんなことを思うようになりました。

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CAS凍結センター について

書いた人

青木 美伽

三重県出身。2022年6月に放送された「ガイアの夜明け」を見て、海士町複業協同組合を知る。AMU WORKERとして島の人と働く姿に憧れて移住を決意。

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