AMU JOURNAL

はたらく人の声

お裾分けが多いことに驚きました。

2023.3.9

書いた人 ― 西野 愛菜
はたらき先 ― CAS凍結センター

CASでの業務

初めての島での生活、島での仕事。慣れないことも多く、振り返れば変化の多い毎日だった気がします。
最初の3ヶ月は、凍結技術を導入し、島の水産物を島内外に届けているCAS凍結センターという場所で働いていました。CAS凍結センターでは、製造と出荷を担当していて、午前は 寒シマメ漬けを作り、午後は全国に送るための出荷作業をしていました。寒シマメ漬けは、シマメ(スルメイカ)の上身と肝を醤油に漬け込んだ肝醤油で漬けにした商品です。温かい白ごはんに乗せて丼のようにして食べると、肝醤油がご飯に絡まり美味しいです。出荷作業は、箱に入れる商品のサイズや数によって、箱のサイズや入れ方が違ってくるため、商品の数だけ覚えることが多く大変でした。島内外の飲食店や島外の個人のお客様に、海士町の海の幸を届ける重要な仕事だったため、緊張感もありながらやりがいのある仕事でした。

*島風便:https://www.shimakazelife.com/ic/cat-005

一番驚いたこと(仕事と暮らし)

耳にはしていましたが、お裾分けが多いことに驚きました。職場でもプライベートでも、野菜や魚のお裾分けを多く頂きます。最近だと、白菜や大根をたくさん頂いたり、鯵を20匹頂いたりと、自分で野菜や魚を買わなくていいくらい頂いています。大根は煮物や漬物にしました。鯵は開いて、私の家で友達とアジフライパーティーをしました。油の処理が面倒なので普段は揚げ物をしないのですが、友達が遊びに来るなど少し特別な時にこうして皆んなで食べるのは、美味しいものです。

最近どうですか(暮らし)

私が住んでいる日須賀地区の家は、玄関を出て、0秒で海という場所です。毎日のように山に沈む夕日や真っ暗の中で輝く月を眺めています。都会にいた時は、逆立っているような感情になることが多かったのですが、島に来てからは穏やかな気持ちでいられることが多いです。また、地区の方からも良くしてもらっていて、日常のくだらない事で立ち話に華を咲かせ、とても楽しく暮らしています。人も場所もよく、住み良い場所ですね。

この記事のはたらき先

CAS凍結センター について

書いた人

西野 愛菜

京都出身。東京と石川で働いた後、海士町に移住。自分のやってみたいことをとことんやってみようと移住を決意しました。

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